中学1年生に習う「植物の仲間・分類」について今日は暗記方法をお伝えしたいと思います。植物の仲間は具体例がたくさんあり、覚える(見分ける)のがかなり難しく、苦手にしている受験生はたくさんいます。
僕も最初は苦手で、「これらは裸子植物の仲間で、これらは双子葉類で…」と植物の名前を教えるだけの教え方しかできませんでした。「何とかしてごろあわせで覚え方はないかなぁ」と思っていた時に、暗記方法を考えました。
その結果、いくつかの暗記方法をしぼり出したのでご紹介いたします。
まず、植物は「胚珠が子房につつまれている被子植物」と「胚珠がむき出しの裸子植物」に分類されます。 被子植物はたくさんあるので、ここでは省きます(被子植物を選びなさい、という問題はあまり出題されません)
裸子植物なのですが、具体例として「
マツ・ソテツ・スギ・イチョウ」この4つが出ます。ではこれらをどうやって覚えるのか?
文章にして覚えてください。「松井とソテー(肉料理)を食べすぎたら胃腸が痛くなった」→「
松(マツ)井と
ソテー(
ソテツ)を食べ
すぎ(スギ)たら
胃腸(イチョウ)が痛くなった」 いかがでしょうか??
次に被子植物はさらに「単子葉類」と「双子葉類」に分類されます。単子葉類は「1.葉脈が平行脈,2.根はひげ根,3.維管束はばらばらに並んでいる」この3つの特徴があります。具体例は「
イネ・トウモロコシ・ユリ・ススキ」の4つです。
覚え方は、文章にして覚えてください。「伊藤ゆり子が好き」→「
伊(
イネ)
藤(
トウモロコシ)
ゆり(
ユリ)子が
好き(ス
スキ)」で覚えてください。
最後に双子葉類の覚え方をお伝えします。双子葉類の特徴は「1.葉脈は網目状 2.根は主根と側根からなる 3.維管束は輪の形に並んでいる」の3つです。
具体例は「
アサガオ・ホウセンカ・ヒマワリ・タンポポ・アブラナ」の5つです。かなり多いですね? これらも1つの文章にしてしまいましょう。
覚え方は「朝に飲むリポビタンDはあぶらっこい」→「
朝(
アサガオ)に飲む リ
ポ(
ホウセンカ)
ビ(
ヒマワリ)
タン(
タンポポ)Dは
あぶらっこい(
アブラナ)」と覚えてください。
かなり変な文章なのですが、それゆえに覚えやすいと好評です。
これらの暗記方法(ごろ合わせ)を紙に書いてトイレに貼って覚えてください。または透明な下敷きにはさんで何回も見て覚えてください。
数年前に附属中学校の3年生にこれらの暗記方法を教えたとき、その生徒さんが附属の先生に自慢したとき、附属の先生が「これはすごい!と言って「メモ」されたそうです。附属の先生もうなる暗記方法。これをぜひものにしてください。
そして、ただ覚えるだけではダメで、「実際に問題を解いて確かなものにしてください」寺子屋学習館では入試問題をいくつか解いてこれらの暗記方法を試しています。植物の分類はできるけど具体例を覚えられない、という生徒さんには今日ご紹介した暗記方法はかなり「強烈な武器」になると思います。頑張って覚えてみてください。
双子葉類なのですが、双子葉類は実はさらに「花弁が1つにつながっている合弁花」と「花弁が離れている離弁花」に分類されます。これもテストに出ます。
明日はこの「合弁花の具体例」と「離弁花の具体例」と覚え方についてご紹介します。
2022年09月25日 06:56