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青チャート(黄色チャート)で解法を暗記していく、というやり方

和田秀樹先生の本に「青チャートの解法を理解して暗記する」というフレーズがよく出てきます(青チャートの使い方に関する書籍もあります)
数学は暗記だ、ともいつも言っておられます。受験数学にはセンスは必要ないとのことです。
初めてこの言葉を聞いたとき「どういう意味なのかな?」と疑問に思いました。

 この言葉に初めて出合ったのは、家庭教師時代でした(20代のころです)数学はセンスが必要な科目だよなぁと思っていたころだったので、衝撃的でした。
僕個人的には受験数学にはある程度のセンスはやはり必要かなと思うのですが、ただ、「青チャートを実際に1周して解法暗記すると、どれくらいの結果(偏差値)が出るのだろう?」と思ったことはあります。

 受験までまだ時間のある高校1年生・2年生の方は青チャート(黄色チャート)の例題のみで良いので、数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bを解法暗記してみることをおススメします。ただ、かなりの覚悟が必要だと思います。
青チャートは旧帝大クラスの大学を目指す高校生には向いています。それ以外の中堅国公立大学を目指す高校生の場合は黄色チャートでも十分だと思います。

 例題をまずは何も見ないで5分~10分くらい考えてみて、もしもわからなければ解答を読み、理解したあとその解法を丸暗記していく、という勉強のやり方です。
もしもまともに例題を1問ずつ解いていると例えば5問解くのに2時間くらいかかったとします。 ところが例題を暗記していくと、同じ2時間あると8問~10問くらいの量をこなすことができます。
 わからない問題をウンウンうなって解くよりも、解法を読みサクサク暗記していく方が要領の良い勉強法だ、と和田秀樹先生は言っています。

 文系・理系問わずこの勉強方法は画期的な成果をもたらすと思います。ただ弱点は「わからない問題」に出合ったとき「こんなふうに解けばいいのだな」と理解できれば良いのですが、理解できない場合は大変です。
割り切って「解法を丸暗記してしまう」ことができれば、チャートを1周するころにはかなりの学力がついていることと思います。

 進研模試で全国偏差値60~65くらいを目指す場合、チャートを頑張って覚えていく方法はかなり有効だと思います。


 高校数学は確かに暗記が必要な科目だと思います。1部のセンスの必要な問題は最悪できないとして、大部分のその他の問題は「解き方」があらかじめ決まっています。その「決まり」さえ暗記してしまえば、英単語を暗記するように「この問題が出たときはこういうふうに解けばいい」と問題文と答えをセットで覚えていけます。最初はもちろん大変だと思いますが、慣れてしまえば頭に入ってくるようになります。

 計算する過程はちゃんと自分で計算してください。暗記するといっても「計算する部分」は自分で計算してください。

だまされたと思って「青(黄色)チャート」を解法暗記してみてください。使用する目安として、数学Ⅰ・Aのみで3~4か月かけて覚えていってください。
1年生の場合はもう少し時間がかかっても大丈夫です。
2022年11月20日 22:51