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富山県の県立高校入試問題【社会:歴史】の傾向。電話帳の使い方。

富山県の県立高校入試問題を分析すると、社会(歴史)は2問出題されています。1題目は古代~江戸時代まで、2題目は江戸時代末~現代まで というのがパターンです。
いずれの問題にも言えることは、どれだけ過去問(他県の問題も含みます)を解いて試験慣れしているか?ということが大切だということです。

 社会の中でも歴史は地理・公民よりもとっつきにくく、出題範囲も広いため、苦手にしている受験生は多いようです。

塾生を見ていても、世界地理・日本地理・公民に関しては短期間で成績が伸びるのですが、歴史に関してはなかなか結果が出ず苦戦しているようです。

 歴史は「全体的な流れ」があり、年代の暗記問題(出来事の並べ替え問題)があり、文化に関する問題もあります。地理・公民のように「スポット的に暗記していればOK」という問題はなく、出来事がつながっているため、広い範囲を覚える必要があります。

ではどうすれば歴史で結果を出せるのでしょうか? それは教科書を読んだり学校のワークをまずはしっかりと解いて、それプラス新研究を解き、最後に他県の入試問題を解きまくることです。

歴史に限らず他の教科にも言えることですが、全国の入試問題を解いていると「この問題は他県でも出題されていたなぁ」と気づかされることが多々あります。  極端なことを言えば、他県の入試問題の中から出題者が似たような問題を作成している、と推測することができます。 それくらい高校入試の問題は「出題パターン」が全国的に似ています。東京・神奈川・大阪・愛知A・B・など都会の入試問題は多少難易度・傾向が異なりますが、他の県に関しては非常に似ています。

そのためどれだけ他県の過去問を解いたか?はかなり重要になってきます。


富山県の受験生の場合は「富山県の過去問」を解くのはもちろん大切ですが、他県の入試問題もできる限り解いてみることが大切です。他県の入試問題は本屋さんで売っている「全国高校入試問題正解(旺文社)」が一番おススメです。

通称「電話帳」と呼ばれているこの問題集は、北は北海道から南は沖縄県まで、全国すべての都道府県の公立高校の入試問題が掲載されています。

寺子屋学習館ではこの問題集を中心に受験対策をしています。

 ただ、志望校によって「解く問題」は変わってきます。高岡南高校を受験する生徒さんはこの問題、高岡工芸高校を受験する生徒さんはこのレベルの問題、というように、志望校によって合格に必要な点数が変わってくるので、解くべき問題も当然変わってきます。

問題の難易度にA(優しい),B(ふつう),C(難しい)とランク分けして、偏差値が50前後の受験生の場合はA,Bレベルの問題を解きまくります。

呉羽高校よりも上位の高校を受験する生徒さんはCレベルの問題も解いていきます(特に数学)


基礎・基本を中心に勉強していくのか?それとも応用問題を中心に勉強していくのか? よく判断して問題を解いていく必要があります。

なお、これらの入試問題は2年生でも解くことはできます。理想的なのは、数学だけは2年生のうちから学校で習った範囲で出題されている入試問題のA・Bレベルの問題を解いていってほしいことです。

数学は英語と同じく、マスターするまでにかなり時間がかかります。 「数と式」「関数」「図形」の3つに分かれていて1つずつ1年生~3年生までつながっています。

2年生の間に過去問を解いていると、かなりのアドバンテージになります。

 基礎を確実に理解した上で、Cレベル問題にも挑戦していってほしいと思っています。
 
2023年01月15日 08:50