東京ヤクルトスワローズ・村上宗隆選手のインタビューを見て。
先ほど、先日放送されたテレビ番組「S-PARK」を見ていました。プロ野球、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手のインタビューを見ていました。村上選手といえば、おととしは史上最年少で三冠王を獲得した大選手です。 ところが昨年度は不振にあえいでいました。
ホームランはセリーグで2位でしたが、打率はセリーグ20位でした。スランプに陥った原因を話されていました。
「不安だったり、あせりだったりはあったのかなと思います。
WBCがあって、大谷さんのトレーニングだったり、吉田正尚さんのトレーニングだったり、ダルビッシュさんのトレーニングだったり…いろんな方のトレーニングを見て、「僕はこうやった方がいいのかな?といったところで、いろんなところに手を出しているうちに何が正解かわからなくなった。
自分の大切なものは何だったのか?」と話されていました。
村上選手のSNSに「2023年たくさんの応援と叱咤激励ありがとうございました。沈んだら沈んだ分だけ高く飛べる気がします。
新しいことに挑戦するのはすごく大切なことなので、また新しいことに挑戦してその中で自分に合う合わないを見極めながら自分の感覚を信じてやっていきたいです。」と結んでありました。
4年くらい前に読んだ、オリエンタルラジオの中田敦彦さんの書かれた本にも似たようなことが書いてありました。
NSC時代は、いろんな講師の方からいろんなことを言われます。
そのことを全部素直に聞いているうちに自分の可能性を台無しにしてしまい,去っていく芸人さんを何人も見てきました。
僕は自分の中で「これは違うな。」と思った時は講師の先生の言うことをありがたいと思いながらも聞き流してきました」といったようなことが書いてありました。
自分を信じる・・・難しいですが、どの仕事に対してもあてはまることだと思います。
僕も教員だったときに、誰からも仕事について教えてもらえることがなかったために、自分からいろんな先生方をつかまえて質問攻めにしていました。
例えば、「宿題の出し方はどうすればいいですか?」と聞いたことがありました。
「土日は宿題は出さない方がいいよ。」「宿題は大切だから毎日少しずつでいいから出した方がいいよ」とか、「日記は毎日出すべきだよ」
「日記は週に2~3回だけ出す先生もいますよ」「日記に点数をつけてあげたら子どもたちは喜ぶよ」などなど、自分が少しでも疑問に思ったことについて、最低3人の先生方に質問しまくっていました。
そして右も左もわからなかった僕は、すべての先生方の意見を正しいと信じ込み、すべて実践しようとしました。
もちろんできるはずがありません。 しだいにできない自分を責め始め「俺はダメだな」と自己嫌悪に陥っていきました。
当時、教員を僕よりも1年早くしていた僕の彼女は僕に「優ちゃん、教師の仕事は誰も教えてくれないから、とりあえずは自分の思うようにやってみたら?それでよかったものは続けていけばいいし、ダメだったものは辞めて改善していけばいいよ。」
と言われました。 それが当時の僕にはできませんでした。自分に自信がなく「こんなことをしてもいいのかな?ダメかな?」と一つひとつのことに対して悩んでいました。
僕も村上選手と同じように、どれが正解なのかわからなくなってしまいました。
そして通知票をつける7月に入ってから、あまりにもの緊張感が限界に達してしまい、パニック発作が起こってしまいました。
今日の村上選手のインタビューを見ていて、自分が教員になったばかりのことを思い出しました。
「自分の感覚を信じる」当時の僕にはなかった発想です。
今日の村上選手のインタビューはものすごく勉強になりました。いろんな本を読んだり、いろんな人の話に耳を傾けることは大切なのだなと、改めて思いました。
自分のできることを自分のできる範囲でやっていく。
そして一番大切なのは、最後は自分で決めること。
日常は、決断することの連続だなと思いました。
2024年01月25日 17:21