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中学生・英語長文対策はどうすればよいのか?

僕が中学生だったころとは大きく異なり、今の中学生の英語の定期テストには長文問題が比較的たくさん出ます。

教科書で習っている本文ではなくて、初めて見る長文に関する問題が出ることが多いです。

 では、どすれば長文問題を解けるようになるのでしょうか?

たとえば高校生の場合だと、長文対策を始める前に「単語を覚える」→「英文法を押さえる」→「英文解釈の問題集を解く」→「長文読解対策をする」というように、ある程度勉強の順序が決まっています。

単語を覚えていないと、そもそも何が書いてあるのか?さっぱりわからず訳すことはできません。英文法を知らないと英文の仕組みがわからず、読めません。

 中学生の場合も本質は同じで、まず最初に「英単語をどれだけ覚えているか?」が大切になってきます。

ところが定期テストでは、英単語の暗記数とは関係なく長文(中文)問題が出題されます。

困ったことです。


たとえば中学1年生に「単語を500個覚えてから長文問題を解きましょう」と理屈ではわかっていても、現実問題として実行することは、ほぼ不可能です。

ではどうすればよいのでしょうか?


 一番理想的なのは「1年生の文法で対応できる長文問題を解く」ことです。中学2年生ならば「2年生までの文法で解ける長文問題」を解くことです。

僕もずっと昔からその事実には気づいていたのですが、いざ本屋さんへ行ってそのような長文問題集を探し続けていますが、残念ながらそのような「長文問題集」は見かけたことがありません。

とても悲しいのですが、中学生の長文問題集は「中学3年間の文法をすべて終えた」前提で長文問題が掲載されています。特に入試問題がそのまま掲載されている長文問題集も多く、

そのような問題集を解けるのは中学3年生の1月にならないと解けません。


結局、定期テストでは「生徒さん個人の英語能力」によって長文問題の出来不出来は決まってしまいます。ある意味不幸なことです。

一生懸命に学校で習った単語・文法を覚えて、ワークもちゃんと解いて・・・でもテストでは長文ができないために英語のテストで高得点を取ることができない。

深刻な問題です。

どうすればよいのでしょうか? 中学3年生になると7月から「全県模試」や「育英模試」などの模試があり、その模試は学校で習った範囲までの文法で解ける長文が出題されています。

理想はこのような「模試」を何回分も解いていけば、勉強時間に比例して成績も伸びていきます(伸びるはずです)

そのためには「7月の模試」の過去問を「数年分」解いていくのが長文対対策になります。

育英センターさんの授業を僕は深くは知らないので、何とも言えないのですが、過去の教え子さんから聞いた話によると、育英センターさんでは、中3の3学期になると「過去の育英模試」を解きまくるそうです。

めっちゃ理想的な勉強プランだと僕は思います。

 ではそのような「模試の過去問がない」場合はどうすればよいのでしょうか?

 もちろん「育英模試の過去問」は書店では売っていません。育英さんの塾生にならないと、育英模試の過去問を解くことはできません。

 寺子屋ではどうしているのか?

富山県には「全県模試」という模試が存在します。その「全県模試の過去問」を解いています。

今、現時点で全県模試の過去問は発売されています。

「2017年度に行われた全県模試」と「2020年度に行われた全県模試」、「2022年度に行われた全県模試」の過去問をネットで買うことができます。

各年、6回分の模試が掲載されています。

ネットで「富山県全県模試」で検索されると、全県模試のサイトにアクセスできます。そのサイトで全県模試の過去問を購入されるのが一つの長文対策の答えになるかと思います。


2017年度は4,100円,2020年度の過去問は4,700円, 2022年度の過去問も4,700円で発売されています。

これらの模試(問題集)を中学3年生は夏以降に購入されることをおススメします。

寺子屋では、これらの模試に加えて「塾教材」に掲載されている「長文問題」を解いています。

当塾では「ウインパス中学英語」という塾教材を使用していますが、この教材は構成がしっかりしていて、単元ごとに「文法問題」「長文読解問題」が掲載されています。

そのため、学年に関係なく「習った単元」ごとに長文問題を解くことができます。1年生の場合は「1年生の文法を押さえれば解ける長文問題」、2年生の場合は「2年生の文法を押さえれば解ける長文問題」が掲載されています。

これらだけでは足りないので、追加で「中学必修テキスト」という塾教材も使っています。この教材は教科書の内容に沿った「長文問題」が掲載されています。

たとえばunit3を習った場合には「unit3」の本文をもとに長文問題が作成されています。

中学校によっては、教科書の本文から長文問題が少し出される場合もあるので、その対策としては「中学必修テキスト」がベストな長文対策教材になります。


 もちろん、学校で習った英単語をしっかりと暗記してから長文問題を解くのが効果的な学習方法だと思います。

寺子屋では定期的に「単語テスト」も行っています。今年度から単語力をつけるために取り入れています。


富山県の県立高校入試の英語の問題を見られたことはありますでしょうか? 「リスニング」「対話文」「長文問題」「英作文」の構成になっていて、「対話文」「長文問題」の占める割合は高くなっています。

長文で差がつくので、受験生は長文でどれだけ点数が取れるか?が大切になってきます。

長文対策に力を入れていってほしいなと思っています。
2024年02月20日 02:12