個別指導形式の学習塾と家庭教師の寺子屋学習館|富山県射水市

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高校時代に僕を奮い立たせた「化学の先生の言葉」

僕は富山第一高校へ通っていました。

1年生のときに化学の先生が、ことあるごとに僕たちにお説教をされていました。

その先生は富山中部高校で長い間勤務され、定年退職になった後、一高へ赴任されてきました。

先生は、ことあるごとに中部高校の話をされました。

「中部高校には、教室の前と後ろに黒板があり、いつもびっしりと両方の黒板が文字で埋め尽くされている」というような話をしょっちゅうされていました。

僕たちにはその言葉は全く響かず、(そもそも教室の前にしか黒板はありませんでした)

「またお説教が始まったよ…中部自慢話が・・・」と僕は思っていました。

ところが、その先生は僕を奮い立たせることもしょっちゅう言っておられました。

僕たちは化学の授業が始まる前の休み時間の間に、前回の授業の宿題の答えを黒板に書かなければならなかったのですが、たまにそのことを忘れて、黒板に答えを書くのを忘れてしまっていました。

そして授業が始まり先生が教室に入ってこられて黒板を見るやいなや「黒板に答えが書いてないよ… だから君たちはここ(一高)へ来たんだ!

この言葉を聞くたびに、僕は悔しい気持ちになりました。先生のおっしゃる通りなので、反論することもできず、ただただ打ちひしがれていました。


先生は1カ月に1回くらいのペースで、いきなり小テストをされました。そしてその場で採点しながら、不出来の僕らにたいして、ため息をつきながら、

だから君たちはここへ来たんだ!」とお決まりのセリフを声を大にして言われました。

今思い返すと、先生なりの「愛のムチ」だったのだと思います。悔しかったら這い上がってこい!と。


その証拠に、職員室へ質問に行くと先生は、授業中とは全く違う態度で、ニコニコしながら、うれしそうに僕たちに教えてくれました。

かなりの「熱血教師」だったと思います。

とにかく授業中に少しでも僕らがたるんでいると、得意の「中部高校話」が始まりお決まりのフレーズ「だから君たちはここへ来たんだ!」

…この言葉を聞くたびに僕は「3年後は絶対に東の奴らを見返してやる!」と燃えていました。

2年生になり、文系だった僕は「生物」を選択したので、その先生の「愛のムチ」に触れることはなくなてしまったのですが、3年間お決まりのフレーズを心の中で僕は自分に負けそうになるたびに思い返していました。

「だから君たちはここへ来たんだ!」

この一言は効きました。自分が私立高校に通っている「みじめさ・ふがいなさ」

当時、一高に通っていることが大のコンプレックスだった僕にとって化学の授業は貴重でした。

今振り返れば、2年生になったときに「化学」を選択するべきだったかな、と思います。

先生のおかげで僕は3年間腐ることなく前向きに受験勉強に向き合えたのだと思います。

先生には悔しい思いも何度もさせられましたが、感謝しています。

「家に帰ったら、8時間以内に今日の授業の復習をすること」ことあるごとに先生はおっしゃっていました。

先生に出会えたことはラッキーだったと思います。
2024年03月27日 06:29