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高校1年生1学期:3者面談で担任から言われたこと「あいつを目指せ!」

高校1年生のとき、初めての3者面談がありました。

僕は「何を言われるのだろう?」と少し緊張していました。不安でもありました。

幸い、「入学おめでとうテスト」は学年で20番という好成績でした。この成績が卒業まで続くのですが…

当時、僕らの担任は「超スパルタ教師」でした。

違反ズボンをはいてくる生徒には、何のためらいもなく「体罰」。体罰というよりも、こぶしで生徒を殴っていました。

今だと問題なのですが、当時は体罰は当たり前の時代でした。


3者面談が始まりました。先生はまず、僕に一言。「佐伯、お前は古典の点数は30点だ。赤点ぎりぎりだぞ。はっきり言ってお前は古典の授業では「お荷物」だ。

もっと勉強しろ」ときつい一言をもらいました。

そのあと他の教科について点数を読み上げながら「他の教科、特に大事な英語・数学はよくできとる。この調子で頑張れ!」とほめてくれました。

僕の母親は少し心配に思ったのか「本当にこれでいいんでしょうか?」と聞きました。すると先生は

「ちかし君を目指してください」といきなり言いました。

僕は「はい。わかりました」とだけ言いました。本人の名誉のために、あえて言いますが、確かにちかし君は当時はクラスで1・2を争う優秀な生徒でした。

学級代表もしており(一高では学級代表のことを「組長(くみちょう)」と読んでいました(まるでヤクザですね(笑)先生からの人望も厚く、人気もありました。

僕は少しあっけにとられ「そうか。組長はやっぱり頭いいんやなぁ」と思いました。そして「組長を目標にこれから勉強頑張ろう!」と決意しました。

 
 それから数日たって、数学の問題で分からない所があったので、友達と一緒に職員室へ質問に行ったとき、先生が、隣のクラスの先生と何やら進路について話をしていました。

担任は「俺はちかしを武蔵工大に入れたいと思っとる」と熱く語っていました。

まだ1年生の1学期なのに、もう3年時の進路のことについて話していました。

僕は「組長すごいな!もう将来のこと期待されとるがんや」とびっくりしました。

実際、ちかし君は武蔵工大に合格しました。

この1学期の「ちょっとしたわさびのきいた事件」で僕は目覚めました。「俺も先生に期待されるような生徒になろう」と・・・

僕は3年間この先生に受け持ってもらいました。英語の先生で、かなり厳しい先生でしたが、優しい一面もあり、たとえば僕らが放課後、サッカーをして遊んだあと、教室で雑談をしていると、そこへ来て「俺も入れてくれ~」と入ってきました。

「このお金でジュースでも買ってこい」と僕らにジュースをおごってくれることも何回もありました。

先生はそのとき、今までの教員生活の中で印象に残った生徒のことや、他の先生の武勇伝的な話をしてくれたりしました。


先生は僕らに常々「俺は1年のときが一番厳しいしうるさい。でもお前らが2年・3年に上がるにつれ服装・髪型などについては何も言わなくなる」

と言っていました。そして実際そうでした。

「最初だけはきしっと締める。でもあとはお前らの自由にしろ」という指導方針でした。

僕は1年の1学期にこそ3者面談で「お前は古典ではお荷物だ」とののしられましたが、それ以降は、ことあるごとに

「優ちゃん、お前はこの学校のホープや。応援しとるぞ!」とほめてくれました。ものすごく励みになり、うれしかったです。

一高を卒業してからも僕は毎年のように担任を訪れ、世間話をしていました。

本当に先生にはお世話になったし、僕のひそかな目標でもありました。


僕は塾では、塾生には厳しくないし、暴言も吐くことはまずありませんが、先生のように「生徒をほめてその気にさせるような優しい先生」でありたいと思います。

「優ちゃん、お前もしかして俺を目指しとるんか?」と25歳くらいのときに一度言われたことがあります。そのときは「な~ん。そんなわけではないけど・・・」と照れ隠しに言いましたが、その通りでした。

僕は中学時代、高校時代と担任の先生には本当に恵まれてきましたが、高校3年間受け持ってもらった担任の先生が一番好きでした。

「こんなとき、先生だったらどうするだろう?」と思うこともよくあります。

とにもかくにも、生徒さんをほめて伸ばすタイプの塾講師でありたいと思います。
2024年05月14日 11:40

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