個別指導形式の学習塾と家庭教師の寺子屋学習館|富山県射水市

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受験生版タイガーファンディングを見て。自分の高校時代を思い出しました。

YouTubeで「受験生版タイガーファンディング」という番組を見ていました。

受験生が経営者に受験勉強のために必要な資金を出してもらう、そのためにプレゼンをするという企画ものの番組です。

今回の志願者はかなり変わった方で、「5浪していて、慶応義塾大学薬学部以外には絶対に行きたくない」という方でした。

平日は3時間、休日は13時間勉強しているとのことなのですが、4年間も浪人していて、1年で偏差値が1しか上がっていない、でも塾にも予備校にも通っていない、

独学で勉強をしている、という受験生です。アルバイトをしていてその働いたお金は貯蓄したり、あとは脱毛?するために使っているそうです。

かなりズレた感覚をしている人で、話を聞いている経営者の方々(受験のプロの予備校の経営者の方々など)がだんだんとイラついてくる、という内容のものでした。

細井先生が「お前の頭おかしいぞ!何がお前をここまでにした?俺は医学部を目指してる5浪・6浪・7浪しているヤツをたくさん見てきた。お前は5年も人生棒にふってきて

まだ気づかないのか? お前受験やめちまえ!お前、誰かに止めてもらいたいんだろ?だったらオレが言ってやるよ。お前受験やめろ!」


 ……細井先生の、あまりにもの迫力ある正論に思わずうなってしまいました。

その浪人生は偏差値が現在53しかありません。その頭で慶応? 確かに一生受からないと僕でもわかります。

今回のタイガーファンディングを見ていて自分の高校時代を思い出しました。

僕は高校時代、第1志望は富山大学の教育学部、第2志望は新潟大学の教育学部でした。

高校2年生の秋くらいからは模試で志望校を書くときはいつもこの2つの大学を書いていました。

ただ、一度だけ僕は模試で志望校に「金沢大学の教育学部」と書いてしまいました。

模試が返ってきて、結果を担任の先生から受け取るときに僕は先生からボロクソに避難されました。

当時の僕の偏差値は英語は65。数学60。国語49でした。

担任は僕に「お前。アホか!どうしてこんな成績で金大愛かるがよ。お前ふざけたらダメだ。もっと真剣に進路のことを考えろ!」

この日以来、僕は一度も金沢大学を志望校に書かなくなりました。

当時は目が覚めた思いでした。

金沢大学の2次試験の科目は国語と数学でした。

確かに僕の成績では数学はなんんとか点数が取れたとしても、偏差値が49しかない成績で金沢大学の2次試験の国語で点数が取れるわけがありません。

絶対に合格は無理です。そのことを全力で叱ってくれた担任には感謝しています。


 僕は今は高校生の指導はしていませんが、かつてやっぱり当時の僕みたいに「勘違い」している高校生はいました。

どの教科も偏差値が40代しかないのに「私は新潟大学には行きたくない」と新潟大学OBの僕の目の前で臆面もなく言っている受験生がいました。

僕はあきれて何も言いませんでしたが、現実を受け入れず受験ごっこをしている高校生はいるのだなあと当時は思っていました。

その生徒は結局、僕が聞いたこともないような私立大学へ行きましたが・・・

僕は冷たい人間なので、明らかに自分の学力以上の大学を志望校にしている受験生を見ても何も言いません。「頑張ってね」としか言いません。

怒るだけのエネルギーが無駄だな、と思うからです。


今は僕は中学生しか指導していませんが、高校生を指導していたときの僕のようにはならないよう、気をつけています。

中学3年生には、模試があるたびに冷静に「現実」を伝えるようにしています。ただ、「本当にこの高校に行きたかったら、これからどうする?」とカツはいれます。

1月になってもD判定の高校をまだ受けたい、と言っているような受験生には「落ちて私立でもいい、という覚悟があるのなら、そのまま頑張られ。」と突き放しますが、

最後には「とにかくここまで来たんだから、頑張っていこう!」と励まします。


長いブログになりましたが、今回の動画を見て、大きく心を動かされました。

僕の仕事は勉強を教えるだけではありません。合格してもらうことが最大の仕事なのだなと改めて思い知らせれました。

細井先生の熱血指導には、いつも励まされています。

「他人事」だと思わず、自分のことだと自覚してこの番組を見ていきたいと思います。

頑張れ受験生。僕も頑張ります。
2024年08月09日 23:31