国公立大学を受験すること。
先日、共通テストが終わりました。受験生のみなさま、お疲れ様でした。今日は、僕の高校3年生のときに受験したセンター試験・2次試験について振り返ってみます。
僕は高校時代、2年生の秋くらいから新潟大学か富山大学に行きたいと思っていました。
富山大学は、富山県民だったので、中3の時からなんとなく行きたい大学でした。
僕のプランとしては、富山東高校→富山大学という目標がありました。
高校受験で富山東高校を受験するも不合格。足元をすくわれました。
「行きたくない」と思いながら富山第一高校へ入学しました。
高校2年生の夏休みに偶然友達の家でふらっと読んだ「偏差値50から早慶に突破する方法 和田秀樹著」という本の影響を受け、自分にとって有利な
国公立大学(教育学部)を富山大学以外に探していました。
当時は国公立大学は2校受けることができたため(今みたいに前期一発勝負の時代ではなく、A日程とB日程でそれぞれ1校ずつ受けるチャンスがありました)
B日程は富山大学を受験し、残りのA日程を受ける国公立大学を探していました。
和田秀樹さんの受験本は当時かなり売れていて、僕も高校2年生の2学期から3学期にかけて、かなりの書籍を読みました。
和田秀樹さんの本を読んで出した結論は「得意教科の配点が高くて、苦手教科の配点が低い大学」を探す、ということでした。
僕は当時は数学と英語・日本史が得意で、国語と生物が大の苦手でした。国語と生物に関しては、卒業するまでほとんど勉強しませんでした。
そんな状況で僕が見つけた国公立大学が新潟大学でした。
当時の新潟大学(教育学部)のセンター試験と2次試験の配点は、センター試験は5教科がすべて150点満点で5教科×150点=750点満点。
2次試験は英語と数学でそれぞれ配点が300点で、2教科×300点=600点満点でした。
センター試験と2次試験を合計すると、センター試験が750点、2次試験が600点で合計1350点満点。
教科ごとの配点は「英語が450点,数学450点、国語150点、理科(生物)が150点、日本史が150点」というものでした。
僕の場合、新潟大学で考えると、得意教科の英語・数学・日本史の配点を合計すると1350点満点中1050点(配点比率にして約77%)もの配点でした。
僕は高校2年生の夏休みにこの事実に気づいた時に「新潟大学しかないな」と決めました。
大の苦手だった国語と生物の配点は、教科あわせても1350点満点中300点(22%)しかありませんでした。
「新潟だったら、国語と生物を捨てても他の3教科でカバーすれば何とかなるな」と思いました。
高校2年生の2学期以降は数学を一番勉強しました。次に英語、そして日本史の順で勉強時間にウエートを置きました。
一方、富山大学(教育学部)の配点は、センター試験は英語200点、国語200点、数学200点、日本史100点、生物100点で800点満点。
2次試験は「英語・国語・数学のうちから1教科選択で200点満点」という配点でした。ほとんどセンター1発勝負の配点でした。
国語と生物の配点は1000点満点中300点(30%)も占めていました。
この段階で「俺の場合、富山大学は圧倒的に不利だな」と思いました。
案の定、模試を受けても新潟大学はいつもA判定でしたが、富山大学はいつもC判定でした。
偏差値で比べると、新潟大学の方が富山大学よりも上でした。
それにもかかわらず、富山大学はいつもC判定でした。国語と生物の点数があまりにも低く、偏差値も50を切っていました。
僕は当時は文系でも理系でもない、中途半端な成績でした。
文系なのに国語が苦手、だけど数学は得意。 かといって理科(生物)は苦手なので理系でもない。
ただ、いろんな国公立大学の配点を調べ上げた結果、新潟大学だけは僕に有利な配点でした。
本番のセンター試験を受けて、予想通り富山大学はC判定でした。新潟大学は初めてB判定でした。
屈辱的な判定でしたが、それでも新潟大学はB判定でした。
僕はセンター試験の数学で大失敗しました。
僕の両親は当時「絶対に浪人はさせんから、私立大学でも受かったところに行かれ」と言っていました。
僕は「嫌だ。俺は教師になりたいから、私立大学(経営学部)に行っても意味ないから、私立大学の受験料とか、万が一受かった時の納めるお金(当時は100万円くらい)を
浪人費用に充ててほしい、と言っていました。
僕の得意教科と苦手教科を含めて考えた結果、どう考えても国語の配点が高い私立大学は無理だろう、と思っていました。
僕は私立大学は神奈川大学(経営学部),東京経済大学(経済学部)を受験しましたが、あっさりと不合格(国語がある限り受かるはずがありません)
予定通り国立勝負、の展開になりました。
私立は全部落ちたので100万円もの大金を払う必要もなくなり、安心して国立大学を受験することができました。
2次試験は新潟大学は6割くらいの出来でした。
富山大学は数学で受験したのですが、5割くらいしかとれませんでした。
結果、新潟大学に合格。富山大学と都留文科大学(C日程)は不合格。
予定通り、僕の大学受験は終わりました。
今振り返ってみても、和田秀樹さんの本との出会いは非常に大きかったと思います。
これから国公立大学の2次試験が始まりますね?
共通テストに成功した受験生、思わないような結果を出してしまった受験生。
入試まで、まだ日はあります。
今まで思い描いていたプランと異なる結果になった場合、今一度国公立大学の配点を調べ上げて、少しでも自分に有利な大学を探されてください。
2次試験は大学のカラーが出るので、大学によって難易度は全く異なります。
過去問を解いて志望校を決められてください。
頑張ってください。
PS:僕は嫌々富山第一高校へ入学しましたが、3年間友達に恵まれ、さらに数学と英語の先生(担任)に恵まれ、大学受験で合格することができました。
振り返れば、一高で良かったのかなと思います。もし県立高校に合格していたら、その後の3年間は調子に乗って、結果志望校には合格できなかったと思います。
中3の段階で現実の厳しさを目の当たりにして、良かったなと今は思えます。
受験は平等です。勉強した人が合格する。それだけです。もちろん戦略も必要になってきますが、それは勉強時間をちゃんと確保できている人の話。
2025年01月24日 00:04