ピグマリオン効果
教育の用語で、「ピグマリオン効果」という言葉があります。他者からの期待により、能力やパフォーマンスが向上する心理現象のことを表します。
ピグマリオン効果は、教育やマネジメントなどの分野で活用できます。
期待の言葉をかけることで、相手の自信やモチベーションを高めることができるからです。
僕が初めてこの言葉を聞いたのは、大学生のときでした。
教育心理か何かの授業で「ピグマリオン効果」という言葉を聞きました。
僕が大学生になったころには、「体罰は絶対に禁止」と何度も授業で習いました。
生徒のしかり方ではなく「ほめて伸ばす」ことに重きをおいた授業が当時はたくさんありました。
もちろん、生徒の機嫌をとるような態度はNGなのですが、昭和時代のように「体罰でもって厳しく指導する」という指導は完全にアウトですよ、と厳しく繰り返し教えられました。
教育実習に行った時も、現場の先生から「今は昔と違って、体罰は絶対に禁止です。体罰をしたときには、即座に親御さんからクレームがきます。
叱ることで道を正すことよりも、子供の良い所を見つけて、ほめて伸ばす、いわゆる「個性を認めるような指導をしていきましょう」と言われました。
教師が子どもに期待すると、子どももその期待にこたえようと前向きに頑張ることができる、というのがピグマリオン効果です。
最近、知り合いからある個人塾のブログが勉強になるから見てみたらどう?と言われ、見てみました。
そのブログを書いている年配の先生は、まさに昭和時代のような厳しい指導をしていらっしゃるのですが、ブログの内容も、生徒さんに高圧的な態度で指導にあたっている雰囲気が
嫌というほど伝わってきてしまい、僕は即座にそのブログを見るのを辞めました。
参考にならないな、と感じたからです。
今は令和の時代です。
僕が子どものころの「昭和時代」のような指導は今はもう完全にアウトです。
ほめて伸ばすことは難しいですが、少しでも生徒さんの良い所を見つけ、認めて伸ばすことで生徒さんの成績を伸ばすような授業をこれからもしていきます。
僕自身も高校時代は先生に「お前は新潟(大学)に行け!お前はこの学校のホープだぞ!」とほめてもらいました。
もちろん、うれしかったし、ほめてもらうたびに「頑張ろう!」という気持ちになりました。
先生に認めてもらうたびに、自分に自信を持つことができました。
先生には感謝しています。
僕も先生のような塾講師でありたいなと思っています。
「ピグマリオン効果」 大切な言葉だなと思います。
2025年03月17日 06:01