最後の言い訳 / 徳永英明
徳永英明さんの6枚目のシングル「最後の言い訳」という曲が1988年10月25日に発売されました。当時僕は高校1年生秋、この曲を知りませんでした。
高校2年生から3年生に上がる前の春休み、僕たち富山第一高校の生徒(2年生)は修学旅行で九州へ行きました。
そのときに3日間僕たちのバスガイドを務めてくれた当時21歳の女性の方がいました。
修学旅行に行く前、担任が「いいか。九州のバスガイドさんは富山のガイドとは違って、ものすごく訓練されとるぞ。その地方その地方についても
すごく詳しいし、話し方も話す内容も富山のガイドとは全然違う。だからちゃんとガイドさんの話を聞けよ」と言っていました。
そして実際九州についてバスに乗っている間、バスガイドの由美子さんは(僕たちは由美子ちゃんと言っていたような…)めちゃくちゃ九州のことに詳しく
僕たちにクイズを出してくれたり、歌を歌ってくれたりしました。
僕はすっかりガイドさんのファンになり、(とてもきれいな方でした)ガイドさんのおかげで楽しい修学旅行を過ごすことができました。
そしてお別れの日。僕たち男子はバスの中で寂しそうにしていました。
ガイドさんが別れ際に「1曲歌わせてください」と言い、徳永英明の「最後の言い訳」を歌われました。
ガイドさんが涙ながらに歌っていました。
その姿を見て僕たち男子も泣いている人がたくさんいました。
僕も寂しくて泣いていました。
富山に帰ってきて、徳永英明の「最後の言い訳」のCDをレンタルで借りてきて、部屋で聴いていました。
やがて大学生になり、クラスメートと頻繁にカラオケへ行くことになるのですが、僕はいつもカラオケの最後の曲に「最後の言い訳」を歌っていました。
かなりの熱唱だったらしく、それを聴いていた先輩が「最後は佐伯の歌でしんみり終了やなぁ」と言っておられました。
もちろん修学旅行が終わってからはガイドさんとは会えていません。
でもガイドさんのおかげで一生の思い出に残る修学旅行になりました。
ガイドさんも今や56歳かぁ。元気にされているのだろうか。
2025年05月22日 14:28