富山県立高校入試 2025年3月実施 数学平均点につきまして
富山県立高校入試の数学の平均点について・・・富山県の場合、ほぼ毎年県立高校入試の5教科の平均点の中で、数学の平均点が一番低くなっています。
40点満点中、だいたい18点~20点くらいの間で推移しています。
ところが、一番直近の県立高校入試の数学の平均点は、なんと15点前後だったとのこと。
かなり低いですね? それだけ問題が難しかったということなのですが、今回の数学の入試に関しては、
数学が得意な受験生には、とても不利だったということ。
逆に数学が苦手な受験生には、受験生の間で差がつきにくかったため(平均点が低すぎたため)
有利に働いたことかと思われます。
一節では、大学入試の共通テストの数学の平均点が極端に低いため、それに合わせて高校入試の数学の平均点も低くなるように作成された可能性がある、
と指摘されているようです。
富山県に限らず、全国的に見ても、公立高校の数学の平均点は低くなっているようです。
数学が苦手な受験生は数学をどうように勉強すればよいのか?
答えは【問1】でいかに点数を稼げるのか? だと思います。
問1だけは例年、しっかりと勉強して対策すれば、【問1】の配点10点中7点~8点くらいは取れるような問題構成になっています。
あとは対策として、本番のときは、馬鹿正直に【問1】→【問2】→【問3】と順番に解いていくのではなく、
自分の得意な分野から解いていくことが大切になって来るかと思います。
【問1】だけは最初に解いてほしいと思います。
数学が苦手な受験生(いつも数学が1けた~15点くらい)にとっては【問1】がすべてです。
【問1】でコケるとかなり痛いです。
富山県立高校の数学の入試問題は【問1】から順に問題が難しくなっていく、ということはありません。
年度によっては【問2】や【問3】で難問が出題され、そこで時間を大幅に取られてしまい、結局最後まで問題を解くことができずに終わってしまう、ということが
多々あります。
【問2】だから簡単で【問4】だから難しい、ということはありません。
受験生によって得意・不得意はあるので、まずは一通り問題を見てから、どの問題から解くのかを考えてほしいと思います。
たとえば最初の方に出題されることが多い「箱ひげ図」の問題は問が後半にいくにつれ難しくなり、最後の問題(正しいものを選べ、というような文章問題)は
かなり難しい問題になっています。そのため、この最後の問いに時間を大幅に取られてしまい、他の簡単な問題まで解くことができずに試験が終わる、ということがあります。
ではどうすればよいか?
例えば「箱ひげ図」の問題は最後の問いはとりあえず飛ばして、あとから戻ってきて考えるのが「要領の良い賢明な解き方」だと思います。
最悪最後の問題は捨ててもいい、と決めて、さっさと「次の問い」に向き合った方が時間の使い方としては上手だと思われます。
「規則性問題」や「1次関数の利用問題」も最後の問題は時間がかかり、数学が苦手な受験生には手も足も出ないような問題になっていることが多いです。
どの「問」も(1)は比較的易しい問題が出題されているので、すべての問題に手を付けるのではなく、(1)(2)に集中して解いていく、というのも
立派な戦術になります。
最後の「円の問題」は難易度が一番高く、数学が30点以上取れているような受験生以外の場合は、最初から「捨ててしまう」ことが賢明だと思います。
ただ(1)だけは比較的容易な問題(合同や相似などの証明問題)であることが多いですが、(2)以降はかなり難しい問題になっています。
50分という「試験時間」を考慮すると、時間内にすべての問題を解くのは30点以上取っているような受験生以外にとってはほぼ不可能です。
そのためにも「取れるところで確実に取る」という戦術で試験に臨むのが良いかと思われます(僕が受験生だったらそうします)
富山県立高校の数学の入試問題に限定すれば、残念ですが「努力が報われにくい」教科になっています。
数学で点数が取れない分、他の教科でカバーする、というのがベターな戦術になります。
数学が苦手な受験生にとっては「問1」でどれだけ点数を取れるか?が非常に大切になってきます。
富山県の過去問の「問1」に限定して5年分解いてみるとか、他県の数学の入試問題の「問1」だけを徹底的に解いてみるなどして
勉強していってほしいと思います。
「受験生泣かせの数学の問題」にどれだけの時間を注いでいくのか?
数学が苦手だからと言って、数学ばかり勉強する、というのは最も良くない勉強方法だと思います。」
「富山県の数学の点数を5点上げるための時間」があれば理科・社会は10点上がります。
入試までの残された時間と「5教科すべて」にかける時間配分を考えながら、勉強していってほしいです。
くれぐれも『数学地獄』にハマってしまわないよう、ある意味割り切って「数学以外の教科」にも
時間をかけていくことが、要領の良い賢い受験戦術だと思います。
「5教科で合計何点」という観点から勉強を進めていってください。
2025年11月11日 14:30
