受験版タイガーファンディングを見て思ったこと
ユーチューブで、受験版タイガーファンディングを見ていました。大学受験を目指す浪人生が、ご自身の直近の模試の成績表を2種類持参されていました。
3月の共通テスト模試と5月の共通テスト模試の成績表を持ってこられたのですが、3月の成績はどの教科も全国偏差値がだいたい35~40前後だったのに対し、
5月の模試の全国偏差値がどの教科も65~70くらいに爆発的に伸びていました。
その成績表を見た予備校の先生方が「現実的には考えられません」の一点張りで、浪人生を打ち負かすような議論が交わされていました。
僕は1教科~2教科だったらわずか2か月で偏差値が15~20くらい伸びるのは理解できているつもりです。
僕は今はもう高校生の指導はしていないし、寺子屋では中学生しか生徒さんを募集していませんが、福光で個人塾をしていたときに、福野高校1年生の女子の生徒さんで
11月に受験した進研模試の数学の全国偏差値が49だった生徒さんが2か月後の1月に受験した進研模試の数学の全国偏差値が63まで伸びた、ということがありました。
数学の学年順位が120番→12番に上がりました。
同じく福野高校の1年生の女子の生徒さんが、11月に受験した数学の全国偏差値が40だった生徒さんが1月に受験した進研模試の数学の全国偏差値が58まで伸びたこともありました。
翌年には、福光高校の女子の生徒さんが、1年生の7月に受験した進研模試の数学の全国偏差値が40だったのですが、1月の進研模試の数学の全国偏差値が64まで伸びた、とういことも
ありました。
「どんな教え方をしたら、そんなに急に成績が爆発的に伸びるのですか?」と聞かれたこともよくありましたが、それは企業秘密なので言えませんが、
高校生が目覚めて模試の成績が短期間で伸びることは、よくあることだと思います(特に数学)
センター試験が行われていたときは、僕は高校生の数学を教えることに執念で取り組んでいました。
授業用のノートも1単元で1冊かけて丁寧にめちゃくちゃ時間をかけて作っていました。
ありとあらゆる参考書(特に坂田アキラ先生の著書)やセンター試験の過去問・黒本(河合塾)・青本(駿台予備校)を解きまくり、1単元ずつノートを作っていきました。
本屋さんに売っている数学(Ⅰ・A・Ⅱ・B)の参考書の8割は僕の部屋にありました。
残念ながら共通テストに変わってからは数学の試験内容・傾向がガラッと変わりすぎたため、僕は泣く泣く高校生の数学を教えることをあきらめました。
共通テストの問題を見て、結果を出す自信を完全になくしてしまったからです。 「俺の学力では共通テストの数学は無理」と判断しました。
あのときのショックはトラウマになっています。高校数学を教えることをあきらめるまでに、かなりの時間を要しました。
今回のユーチューブを見て、結局先ほどの浪人生は予備校の先生方から認められて受験費用の支援をしてもらえました。
成績が急激に伸びすぎて信じてもらえない、というのは苦しいなぁと思いました。
話は変わりますが、僕は27歳のときに伏木で個人塾をしていたのですが、そのときも、とんでもない中3生がいらっしゃいました。
その生徒さんは、塾に入った中3の春の段階で5教科の成績は伏木中学校で学年順位が約100番前後をうろうろしていました。
いわゆる「並の成績」でした。
ところが、11月に受験した全県模試で、富山県の中3生約3000人中の103番 という、とんでもない成績を出しました。
「学年で100番→富山県で103番」という離れ業をやってのけました。
高岡高校にも合格できる成績まで爆発的に成績が伸びました。
残念ながらその生徒さんは「情報の勉強がしたい」とのことで違う高校へ進学されましたが、成績の伸びっぷりは素晴らしかったです。
その生徒さんは「テレビを見なくても生活はできる」と言っていました。
中学生も一度スイッチが入ると、爆発的に成績が上がるということはよくあることです。
僕自身の中学時代の成績の変遷を振り返ると、中1の1学期の中間テストは学年で288人中96番でした。
1年生のときはだいたい130番くらいを行ったり来たりしていました。
2年生になるとだいたい50番~60番くらいを行ったり来たりしていました。成績が伸び始めました。
そして3年生になると、勉強時間が増えて学年で20番代をキープしていました。
130番→60番→20番台 という成績でした。
でも僕は富山東高校(高岡エリアでいうと高岡南高校)を受験し、不合格でした。
ただ、「勉強のコツ」を中3の1月になってからようやく手に入れたので、高校3年間は勉強方法を大幅に変えて、第1志望であった新潟大学教育学部数学科は
模試では毎回A判定で、現役で合格できました。
今は中学生に勉強を教えていますが、「自分では中学時代に3年生の1月になってようやくつかんだ勉強方法」を今の中学生に伝えたい、と思って日々授業をしています。
大学受験とは異なり、高校受験は5教科すべてが同じ配点なので、たとえば数学が苦手な生徒さんでも他の教科でカバーすることは十分に可能です。
大学受験では文系の場合は国公立大学の場合は英語・数学の出来が大切で、理系の場合は数学・理科の出来が重要になってきます。
試験の配点も大学によって異なってきます。
その点、高校受験は全部40点満点×5教科で200点満点+内申書で合否が決まります。
中学時代に英語・数学が得意な生徒さんは、たとえ県立高校入試に失敗しても、高校3年間で十分挽回できます。
僕の偏見なのですが、富山市で言うならば、中部・富山・片山学園以外の高校の場合は、たとえ不合格でも富山第一高校特進に入れる学力があれば、十分国公立大学は狙えます。
「中部・富山・片山学園以外はどの高校へ行っても同じ」と思っています。
勉強時間を確保し、勉強方法さえしっかりしていれば、学校間での差はありません。
まして今は東進もあるしスタディサプリもあります。
学校のみに頼らずとも本人のやる気さえあれば、何とかなります。
今日、「受験版タイガーファンディング」を見て、久しぶりに熱くなりました。
「頑張っている塾生を応援していきたい」と改めて思いました。
長くなってしまいすみません。
2024年07月14日 23:31